しょうがくず湯製造

泉会

しょうが本来の甘みが強く、後味や粘りも違う特別なしょうがくず湯を製造・販売。しょうがくず湯の注文はFAXで。太子町を中心とするスーパーやサービスエリア、道の駅などで購入可能。太子町マーケットなどのイベント時には、おでんの販売もおこなっている。

  

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代表の井川隆さんと弘美さんご夫妻に、お話をうかがいました。

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大切にしている言葉。

逆境を幸にすること

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●事業内容、泉会という名前の由来を教えてください。

しょうがくず湯を製造する前は、ゆず漬けや大根の塩漬けなどもつくっていました。太子町マーケットなどのイベント時には、おでんやトウモロコシの販売もしています。現在80歳、これまでいろんなことをやってきました。昨年までは農業もしていたのですが体調をくずしてしまい、足も痛むものですから、大根やじゃがいもなどを育てるのはやめてしまいました。泉会の創業は、正確にはわかりませんが、平成に入ってからだと思います。井川という名前から「泉」を連想したので、そのまま名付けました。

 

●なぜ、くず湯をつくろうと思ったのですか。

母は体が弱く、よく風邪をひいては熱を出して寝込んでいました。父が戦死して…薬代を払えず、しょうが湯で風邪を治してきたんです。お金がないので、薬を買うことができませんでした。しょうが湯を愛飲していた母は100歳まで長生きしたんです。

●普通のしょうがくず湯と、どこが違うのですか。

まず、しょうがの甘みが違います。飲んだ後の後味も、粘りも違うんです。誤って湯呑みを倒しても熱湯が飛び散らないくらい、デンプン(片栗粉)で粘りを出しています。しょうが湯をつくっている時に偶然、しょうがの独特の甘みが出る加工方法に出会いました。知り合いに飲んでもらううちに、これは商品化したらいいんじゃないかということになり、より多くの人に飲んでもらおうと試行錯誤を重ねて、現在の味が完成したんです。まずは飲んでもらって、よそのものとは全く違う味を体感してほしいと思います。舌の上で、ゆっくり味わってみてください。

 

●しょうがの香り、甘みも強いですね。

お湯の量を加減して、好みの濃さで飲んでみてください。本葛が入っていますので、トロッとした粘りが特徴なんです。沸騰したお湯でないと、しゃぶしゃぶになってしまいます。普通のしょうがくず湯と違って、しょうがの独特の甘みが出ているはず。しょうがくず湯は冬のもの、飲むと30分ほどで体があたたまりますよ。1袋全部飲むとお腹がいっぱいになってしまうので、半量くらいをすっと飲んでいます。よそのしょうが湯を買って飲んでみるのですが、どうも味がきつい気がする。苦みがやわらかい、うちのしょうがくず湯がやっぱりおいしいですね(笑)。風邪をひいたら、しょうがをすって足すという人もいるんですよ。

●おいくらですか。

20g入りの小袋が5つで1セット、320円です。機械が必要なので、小袋に入れる作業は業者さんに依頼していますが、あとは袋詰めも含めてすべて手作業です。おかげさまで評判がよく、当初の出荷量は100個ほどだったのですが、今では1万個を越えています。小袋単位で数えると、5万個つくっていることになりますね。ただし、しょうがというのは同じ場所で続けて作付けできません。田んぼが8枚か10枚くらいなければ、次々に育てることができないんです。しょうがの生産量によって、その年に製造できるしょうがくず湯の量も変わります。保存は常温で大丈夫です。

●すっごく売れているんですね!

しょうがくず湯の製造は、商売でありながら趣味のようなものですね。1/3くらいは友達が来たら上げてしまったりするので、もうけはほとんど無い状態(笑)。書類の上ではもうかった気になるのですが、実はそんなに利益がないんです。「わー、おいしい」「ありがとう」と言ってもらえたらうれしくなって、「じゃあ、またつくろうか」となる。孫には「商売なのに商売になってないなぁ」といつも笑われています。イベントでのおでんづくりでも、そうなんですよね。知り合いが来たら「ちょっとちょっと、食べていって」と差し上げてしまうんです。2人とも(笑)。

 

●しょうがくず湯をつくるのは、冬場ですか。

そうです、製造は冬。夏は冬眠の反対で、夏眠の期間です。とはいえ、しょうがのでき具合を見に行ったり、草を抜いたり、することは色々あって、なかなかいそがしいですね。何から何まで手づくりだし、体もつらいので、しょうがくず湯づくりはぼけ防止のようなものかもしれません(笑)。

 

●どんなお客様が多いんですか。

週末を中心に、龍野のサービスエリアや道の駅などで売られています。買ってくださった方が、大阪や広島などから「おいしかったから送ってほしい」と注文してくださったり。加古川や相生にお送りすることもあります。いつでもお届けできるように、個人のお客様にも店舗さんなどへも、ゆうパックで送る体制にしています。以前は、スーパーでの実演販売もしていたのですが、足が悪くなったので行けなくなってしまいました。試飲してもらったら、少ない時でも1日に100袋は売れるんですよ。

 

●しょうがは、どこで栽培されているのですか。

もう自分では育てられないので、依頼しています。しょうがの品種によっては、自分の好きな味にならないことも。販売するとなれば最高の品物にしなくてはなりませんから、気を配る必要がありますね。

●しょうがの甘みとは、どういうものですか。

しょうがって、実は甘いんです。その甘みをよりよく出す方法に偶然出会うことができたわけです。その先は、企業秘密(笑)。しょうがというのは、干すと味が変わります。刻んで炊いたしょうがを噛んだら、甘みを感じませんか?細く刻んだしょうがに砂糖をちょっとだけ入れて炊き、冷凍しておきます。ニオイ消しにもなるので、魚や野菜などに加えています。特に年配の方が健康を保持するには、しょうがというものは体にいいですよ。食文化が進んでいく中、おいしく楽しく飲んでもらうためには、私が自信を持っているこのしょうがくず湯を飲んでもらえるよう努力していきたいと思っています。ただ、子どもたちが継いでくれるかわからないのでね…。

 

●大事にしている言葉を教えてください。

逆境を幸にすることです。踏まれても踏まれても、たたかれて、つぶされてもへこたれない。いろんなことを苦にしない、人生の生き方です。

 

ありがとうございました!

 

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泉会(いずみかい)

〒671-1575 兵庫県揖保郡太子町佐用岡926

Tel:0079-276-0267

Fax:079-276-0267

営業時間:特に定めていない

  

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