和風御食事処・仕出し・ビジネス旅館

森重

四季折々の素材を用いた割烹料理が自慢。年齢や好み、人数、目的に合わせて繊細に献立を創作している。披露宴などの慶事から法要などの仏事まで、最大120名規模の宴会や会議を開催できる設備が整う。畳席はもちろん、椅子席のセッティングも可能で、宴席後そのまま宿泊できるため、おいしいひとときを心ゆくまで堪能できる。15名以上は無料で送迎、最大27名が乗車できる送迎バスがスタンバイ、大型の観光バスも利用できる駐車場も完備。仕出し料理の配達もおこなっている。 

  

BACK

 

店長の森田翔大さんに、お話をうかがいました。

……………………………………………

大切にしている言葉。

あせらず なまけず

心にゆとりを 人に情けを

明日に夢を 吾身にきびしく

……………………………………………

 

●創業は、いつですか。

確か、65~70年ほど前ですね。初代の、亡くなった女将(森田安子さん)が網干駅前で小さなお好み焼き屋さんを始めた頃にさかのぼります。当時の太子町に宿泊や食事ができる場所はなく、「いいお店があったらいいのに」というお客様の要望を聞いた女将が「なるほど、それなら」と始めたそうです。森重という屋号になったのは50年ほど前のことで、現在の社長である父が継いで、私は3代目にあたります。

●メインは旅館業なのですか。

旅館と料理屋、仕出し屋という3本柱です。客室は14室、宴会場が6室とお食事処があります。お客様が一番多いのはお食事のご利用で、全体の7割ほどが宴会や法事です。バスでの送迎をおこなっている他、ご高齢の方には椅子席をご用意することも可能です。あとの3割ほどが宿泊や仕出しという割合です。

 

●名字は森重さんではないのですね。

「名字が森田なのに、どうして屋号は森重なの」とよく聞かれます。森重の重は、創業した女将のお父さん、つまり曾祖父の名前「重吉」からとったもの。なぜそうしたのかと聞くと、とても尊敬していたのだそうです。やさしい人で、戦争が終わってシベリアから帰ってきた後、バナナのたたき売りをしたり、醤油をつくったり、最後はうどん屋と商売をしていた人で。とにかくやさしく、人望が厚かったそうなんです。ちなみに私は、曾祖父を知る方々から「よく似てる」と言われています(笑)。

 

●旅館、料理、仕出し…いずれも同じ時期にいそがしくなるのですか。

だいたい、そうですね。年末年始の忘年会・新年会シーズン、歓送迎会の多い春先、ゴールデンウイーク、お盆はかなり多忙で、パートさんもふくめて24~25名ほどで回しています。ゴールデンウイークやお盆にはご家族連れが多く、宴会は会社関係の方が多いです。この周辺に大きな企業が多いので、宿泊はビジネスのお客様がメインですね。

●森重さんの強みを教えてください。

「場」があることでしょうか。大きなお部屋がいくつもあるので、大人数でもご利用いただけます。椅子席や畳席をご用意できる上、120名様分ほどのお料理を提供できるので、目的に合わせたご利用が可能です。厨房は大変なんですけどね(笑)。

●宴会などで、心に残ったエピソードがあれば教えてください。

バンドマンを呼び、団塊の世代が喜びそうな曲をセレクトして、生演奏を楽しみながらお食事を楽しんでもらったことがあります。初代の女将が元気だったころは、駐車場で盆踊りを開催したことも。そうそう、数年前にフラダンスのイベントをおこなったのですが、すごい雷雨に見舞われて大変だったことがあります。雨がふったらテーブルを屋内に運んで、雨がやんだらまた出して、というのを2~3回繰り返しました。楽しかったかどうかということよりも、大変だった体験がお客様の記憶に刻まれているようで、今でも話題になりますね。ふだん、太子町はおだやかな気候なのですが、あの日だけはかなり激しいお天気でした。イベントを開催するにはパワーが必要なので、ここ数年は実行できていませんが、何十年もかわいがってくださっている地域の方々へのお礼の気持ちを、何かの形で表現したいなと常々考えています。

 

●やり甲斐や喜びを感じるのは、どんな時ですか。

お客様が「おいしかったよ」「また来ます」と言ってくださる時ですね。宴会の際ももちろんですが、「今日は家内の誕生日なんです」「記念日なので」とご予約くださった場合などはできるだけご要望におこたえしたいと思っています。「また来るね」と言っていただけたら、よろこびが湧き上がってくるんですよね。毎年のように、お祝いごとのたびに来られるご家族もいらっしゃいます。小さいお子様やご高齢の方など、個室をお望みなのかもしれません。森重なら、料理もおいしいですしね(笑)。

●名物は、なんですか。

お客様にお褒めいただいているのは、うなぎと巻き寿司ですね。ちらし寿司をさらにデコレーションした、ケーキのような押し寿司も人気です。錦糸玉子を置いて季節の彩りを添え、ジャンボちらし寿司と呼んでいます。見た目にも華やかなので、ひな祭り前後にご注文いただくことが多いです。うなぎはうな重、蒲焼きですね。使っている素材は播州産に限っていません。土地にこだわりすぎることなく、季節を感じる素材を選ぶようにしています。

 

●好きなことは何ですか。やはり、食にまつわることでしょうか。

食べることは好きですね。お酒も好きです。長く酒蔵を閉めていて数年前に再開した、太子町にある松尾酒造さんや網干駅の近くにある龍力さんのお酒も置いています。自分自身がおいしいと感じたお酒を、おすすめしているんです。日本酒を好まれるお客様が年々減っているので、ワインなども置いてみたり。日本酒のおすすめですか…うーん、それぞれにおいしいのですが強いて言うなら、龍力さんの「米のささやき」ですね。

●クリアしたい課題はありますか。

最近、お客様から「今後も生き残っていこうと思ったら同じ味ではだめだし、同じ作り方をしていてもだめ。常にどこか工夫をしていないと」と言われました。おっしゃるとおりですよね。かたくなに守るのではなくて、挑戦もしていかないと。とはいえ、とても勇気が要るんですよね。こわがらないことが課題です(笑)。

 

●今後、チャレンジしたいことを教えてください。

健康に気をつける方が、増えていますよね。体にいいこと、体にやさしいものがますます求められている。体質や病気などの問題で、ほとんど食べられるものがないという方もいらっしゃいます。そういうことに対応していこうと思えば、まず専門的な知識がないと。専門家を雇うのは大変ですが、考えれば策はあると思うんです。また、和食だけでなく、別のジャンルのテーストを加えてもいいのかなと。あと、食事の後にはデザートをお出ししていますが、スイーツを単品で提供できるといいのかなとも思っています。昔ながらのかき氷とか。あとは、地元でとれるものをできるだけお出しできるよう心がけていきたいです。とはいえ、いろんなことに手を伸ばしすぎるとうまくいかないのでしょうし、いろいろ考えこんでしまって、一歩を踏み出すのが難しい。いま最も欲しいものは、勇気です(笑)。

●最近の、食の傾向は?

特に、お子様のアレルギーが多いですね。お子様だけでなく、大人の方も多いです。だからでしょうか、食材の安全性を気にする方が増え続けている気がします。仕入れ時には、産地なども調べるようにしています。テレビや新聞などでニュースをチェックして。

 

●大切にしている言葉を教えてください。

亡くなった女将の遺品から手帳が出てきました。その手帳に記してあった「あせらず なまけず 心にゆとりを 人に情けを 明日に夢を 吾身にきびしく」という言葉を持ち歩いています。自分自身に言い聞かせていたのでしょうね。私から見ればとても強くて、頭がよく、行動力のある人でした。そんな祖母が、こういうことを心に刻んでいたのだなと。どこか弱い部分もあったのか、私と同じじゃないかと思いました。女将は早くにだんなさんを亡くして、3人の子どもを抱え、とても苦労したようです。

●日々、心がけていることはありますか。

最近、早寝早起きをするようになりました。そして、できるだけ笑顔でいたいなと。お客様の前ではもちろん、スタッフの方々に対しても同様です。ひまな日が続いたりすると、どうしても気分が落ちこんでしまいますから、気持ちをできるだけ明るく保っていたい。初代の女将がとても偉大だったので、女将のいいところと現在の社長(父)のいいところをそれぞれ継承しつつ、自分なりのアレンジを加えながら今の時代にあうように考えていけたらいいなぁと思っています。

 

ありがとうございました!

 

……………………………………………………………………………………………………… 

森重(もりしげ)

〒671-1535 兵庫県揖保郡太子町蓮常寺351-1

Tel:079-277-1158

Fax:079-277-1161

営業時間:チェックイン15:00~ チェックアウト10:00

定休日:年中無休(元旦のみ休)

HP:http://www.morisige.jp

  

TOP