クボタ農業機械

柳原農機株式会社

創業は1962年、「クボタ」農業機械の販売・修理を50年以上おこなっている。担当エリアは兵庫県南西部(太子町、姫路市西部、たつの市、相生市など)。トラクター、コンバイン、田植機などの新しい機械の他、中古品の品ぞろえも充実している。販売はもちろん、アフターケアを特に重視。コイン精米所やコインランドリーの運営も。本社の他、新宮とたつのに2カ所の営業所をかまえている。

  

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代表取締役の柳原政富さんに、お話をうかがいました。

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柳原さんが大切にしている言葉。

一.先にのばすな此の仕事

一.必ず守ろう約束は

一.今やらねば何時できる

一.俺がやらねば誰がやる

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●農業機械を扱っておられると聞きました。

はい。「クボタ」の農業機械を販売、整備しています。日本の農業の変化にあわせて機械の大型化も進んでおり、1台1千万円クラスの機械もあります。太子町界隈の農家さんが持っている田んぼは2~3反と小規模で、近年は農業をやめてしまう傾向が。一方では田んぼを共同運営する人たちが現れて、大規模なものが増えています。昔は人の手でおこなわれていた農作業がすべて機械化・自動化されて、どうしても機械が必要になってくる。トラクターやコンバインは1台あたり何百万円にもなりますので、中古機械の需要が高いです。農業機械は、よく使う人で20~25年。メンテナンスしながら大事に使えば、30年くらいは動いてくれますよ。

●いろんな種類があるのですか。

そうです、農業機械は1台ごとに役割があります。トラクターが田んぼを耕し、田植え機で田植えをおこない、コンバインで収穫して、乾燥機で乾燥させ、もみすりをして…ようやくお米が出荷できる状態になるんです。農業をやめる人が増えているとお話ししましたが、田んぼをやめても売ってしまわない限りは草が生えるので、トラクターは必要です。

●新しい機械は、店頭で選ばれることが多いのですか。

店頭販売は全体の1割ほどで、営業マンによる訪問販売がほとんどです。農機具はサイズや馬力、デザインもふくめてたくさんの機種があります。それぞれのモデルチェンジは3~4年に1度くらい、機能をバージョンアップさせた新製品が登場します。デザインも変わっていくんですよ。

 

●農業機械にも、流行があるのでしょうか。

特にデザインには、流行りがあります。トラクターなら、自動車と同じように目(ライト)がきゅっとつり上がったり、たれ目になったり。また、30年ほど前のトラクターはつるっとしたタイヤが主流でしたが、今はすべて4輪駆動で、最近ではクローラ(キャタピラ)タイプも人気があります。地面に圧がかかりやすい上、沈みにくく、転倒の危険性が低くて、けん引力も強いので。グッドデザイン賞を受賞した機械もあります。

●お客さまは、太子町界隈の方が多いのですか。

「クボタ」の特約店として販売とメンテナンスをおこなっている関係上、特に新車を販売する場合はエリアが一応決められています。とはいえ今の時代、インターネットを通して全国から注文があるので、昔ほど厳密ではないのですが…。当社の担当エリアは旧揖保郡に相当する…太子町の他、姫路市西部、たつの市など。ですから本社の他に、新宮とたつのにも営業所を置いています。お客さまは昔からの方が多いですね。当社の営業マンは1人あたり350人くらいを受け持っており、どのお客さまがいつ、何を購入してくださったのかをすべて記憶しています。

 

●ネット販売で、農業機械が売れるのですか。

はい、売れます。ホームページでは、主に中古機を販売しています。ホームページをご覧になるのは、個人のお客さまが多いですね。農業関係者用のサイトもあって、中古機の情報を掲載すると、同業者間での取り引きがおこなわれることもあります。

●なぜ、「クボタ」の機械を扱うことに?

創業当時から「クボタ」とのつきあいがありました。この業界では、機械の販売だけでなくアフターケアが重要で、メンテナンス技術はもちろん、部品もさまざま。いろんなメーカーを扱うのは困難なんです。もちろん、「クボタ」製以外の機械を修理することもできますが、後々のケアは難しいですね。

 

●カタログがたくさん!機械は何種類くらいあるのですか。

数えると、きりがありません(笑)。1台のトラクターにしても、形や機能装備が何十種類も。たとえばお米なら餅米や酒米、うるち米など色々ありますよね。土の質や育てる作物の品種が違うと、適切な機械も変わりますから、そのお客さまにとって最適な機械をおすすめするために「ここを一番おすすめしたい」というポイントや機種を明確にしてから、くわしくご説明するようにしています。

●今、一番売れているのはどれですか。

農家さんや農家以外の一般の方々が趣味として、または自給自足の暮らしを実現するために家庭菜園で野菜をつくる、という傾向が広まっており、だれでも簡単に畑を耕すことができる小型管理機が注目されていますね。

 

●農業機械に乗るには、免許が必要ですか。

小型特殊免許が必要です。普通免許を持っていれば乗れるのですが、機械の大型化が進んでいて、大型特殊免許が必要な車両が増えています。走行速度は最高15km~30km、耕す時は2~3kmくらいですね。田畑は地面が均一ではない分、農業機械の事故が多いので、ひっくり返っても下敷きにならない設計をしたり、振動をやわらげるなど、さまざまな安全対策や工夫がほどこされています。

●農業の世界では、高齢化がますます進んでいると聞きました。

以前、当社の展示会でアンケートをしたところ、60歳以上の年代が9割で…やはり高齢化が進んでいるなと実感しました。本当は60歳でも若い方で、実際は70代が多いんじゃないかと思います。農業にたずさわる50~60代の方には、お孫さんが幼いころから田んぼに親しむようにした方がいいですよ、興味を持ってもらうといいですよ、とお話ししています。今後は、TPP(日本やアメリカを中心とする環太平洋地域による経済連携協定)や減反政策(米の生産を調整するための農業政策)、原発問題など農業をとりまく環境はますます厳しくなっていくでしょう。自分たちが元気なうちは子どもに農業をさせないという選択肢もありますが、70~80代になると厳しい作業はできなくなります。子どもたちはサラリーマンになっていますから、農作業はもちろんできません。ですから60代の人たちには、若い人たちを頻繁に田んぼへ連れていった方がいいよ、と未来につながるようなアドバイスをしています。

 

●やりがいを感じるのは、どんな時ですか。

大きな機械が売れた時ですね(笑)。機械が普及する1970年代ごろまでは、特に田植えのシーズンなどは早朝4時半くらいから夜明けを待ち、日暮れまで働くというのが一般的でした。刈り取りシーズンには日が暮れても収穫しなければならないので、田んぼに照明をつけて作業をしていましたね。今は機械の性能がよくなっていますから、人力で農作業をしていた時代に比べれば、農家さんもずいぶん楽になっているはずです。

●子どものころから、会社を継ごうと思っておられたのですか。

当社の創業は1962年で、私は2代目。大学を卒業してすぐ、今の仕事に就きました。会社を継ぐという意識は、幼いころから自然に持っていましたね。大学では商学部で経営を学びつつ、大阪の同業者のもとでアルバイトをして。営業も修理も、どんどん仕事を覚えていきました。高校生の夏休みや冬休みには、大人に交じって講習を受けに行っていましたね。大阪でおこなわれるメーカーの講習会には全国から人が集まるので、今でもあちこちに友人がいます。長男も次男も大学を出て、後を継いでくれているので、おかげさまで後継者に悩んだことはありません。

●座右の銘をお聞かせください。

「一.先にのばすな此の仕事。一.必ず守ろう約束は。一.今やらねば何時できる。一.俺がやらねば誰がやる」ですね。先代から、自分の幸せは自分で築くようにと言われ続けてきましたから。

 

●これからチャレンジしたいことは何ですか。

時代に合わせて、ネット販売に力を入れなければと思っています。需要の高い中古機を、もっと上手に販売していきたい。ただ、売りっぱなしではいけないと思うんですよね。最近はネットで購入するのが普通になっていますが「いい買い物をした!」と満足することって、あんまりないように思うんです。だから私たちはますます、整備などのアフターケアを重視していくつもりです。

 

ありがとうございました!

 

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柳原農機株式会社

住所:〒671-1561 兵庫県揖保郡太子町鵤58-8

Tel:079-276-0392

Fax:079-277-0392

営業時間: 8:30~17:30

定休日:日曜・祝日、第1・第3月曜

HP:http://yanagihara-nohki.jp/

  

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