印刷・はんこ・看板製作、施工・LED表示機設置販売・各種名入れ

有限会社 中村工芸

印章用品の他、デザインから印刷までをトータルにサポート。カラー印刷や複写伝票、封筒、名刺、冊子、カレンダー、看板の制作・施工、LED表示機の設置販売の他、ボールペンやタオルなどの各種ノベルティグッズ、絵馬のフルカラープリントに至るまで幅広く対応できる守備範囲の広さが特徴。シルク印刷やオフセット印刷など、目的や仕様によって最適な方法で、印刷することができる。さまざまなアイテムにプリントできるUV印刷の販路を拡大中。

  

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専務取締役の中村忠晴さんに、お話をうかがいました。

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中村さんが大切にしている言葉。

「出来ない理由」を考えるより、

「出来る理由」を考える。

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●この場所で創業なさったのですか。

1982年、ここからもう少し東の、山すそに広がる住宅地で開業しました。業務が拡大していくうちに手狭になったので移ってきたんです。父である社長はもともと大工で、当時の親方が太子町に住んでおられた。そういうご縁で、太子町に会社をかまえることになりました。現在のスタッフは10名で…印刷工、デザイナー、制作スタッフ、社長、そして兄弟でがんばっています。

●事業内容をお聞かせください。

現在は、印鑑、看板、印刷、UV印刷という4本柱。社名に「工芸」とついているのは、先ほどお話ししたように社長がもともと大工だったことがきっかけ。体が悪くなって力仕事ができなくなり、私が10歳のころから「姫路城の写真を絵皿にプリント」することで生計を立てるようになったんです。その時に掲げたのが「中村工芸」という看板だったわけですが、それだけでは商売として苦しく、ゴム印を販売するように。ゴム印の販売をしているうちに、今度は名刺やはがき類の印刷を依頼されるようになって、はんこを学校関係の施設に納めるようになると「こんなプレートをつくれないか」と相談を受けるようになり、さまざまなツールの印刷や大型看板なども受注するようになりました。お客さまのご要望を断ることができない性分なのかもしれませんね(笑)。

●お客さまの要望に応えていくうちに、守備範囲が広がっていったんですね。

初めはお断りしていたのですが、お客さまからあまりにも多く頼まれるので、どんどん引き受けていくようになったんです。今では、はんこも紙媒体も看板も、すべてが当社の売り上げの大切な一部なので、どれかをやめるということは考えられません。どれかの売り上げが下がったら、別のどれかでカバーしていく、というのが今の当社のスタイルです。

 

●特に印刷の世界は、競争が厳しそうですね。

広告媒体が紙から映像、インターネット、タブレットへと移り変わって、需要の変化とスピードは相当なものです。限られた市場、仕事を地元の印刷会社がとりあう構造になっているため、コストダウンの波も激しくて。今までのスタイルを維持しながらも新しいことに挑戦していく必要があります。たとえば当社なら、UV印刷機を導入して曲面や厚みのあるものにも印刷できるようにしたのが「新しいこと」に相当するのかもしれません。

●UV印刷って、なんですか。

UVというのは、紫外線(ultraviolet ray)のこと。紫外線をあてることで硬化乾燥するインキをUVインキといい、UVインキを使用しておこなう印刷をUV印刷といいます。インキが一瞬で硬化、定着するのでプラスチックや塩化ビニールなどにも印刷することが可能。逆に、フッ素加工など表面コーティングされたものやポリプロピレン、ツルツルした無機質な素材には印刷できません。ただし、ステンレスなど金属の場合は、下地処理液を吹きつけることで印刷できるようになります。

 

●UV印刷は、具体的にどんなものにプリントできるのですか。

屋内用のプレート、木材にもプリントできます。身分証明書、飲食店のメニュー、ノベルティーグッズの他、ネイルサロンやアロマサロンのボトル類、ボールなどにも可能。これまでは、「ボールペンに印刷できないか」というオーダーがあると外注していたのですが、自社で制作できるようになりました。

●印刷って、昔は職人の世界だったんですよね。

そうですね。現在はオンデマンド(On-Demand…英語で「要求=Demandに応じて」という意味)化が進み、レーザープリンタの性能がよくなって、印刷関係の展示会でもオンデマンド機が主流です。合理化のためオンデマンド化を進める会社が増えていますが…やはり、職人の技や経験は確かで貴重。昔ながらの印刷機はまだまだ大切です。

 

●オンデマンド印刷と、従来の印刷との差はなんですか。

オフセット印刷やシルク印刷の場合、文字や画像を「版」にする必要があります。オンデマンド印刷ならダイレクトに刷れるので版代が要らず、少ない部数に対応できるのが強み。刷り上がりの状態が違うというより、料金に差が生まれるんですよね。刷る部数が少なく、色を多く使う場合はオンデマンド印刷。使うインキは1色だけど数多く刷る、という場合はオフセット印刷をおすすめしています。「この色にしてほしい」という指定がある場合はインキを調合しますので、職人の腕が頼りです。

●いかに無駄なく、必要な数だけ刷るか、ということでしょうか。

大きな印刷会社なら、機械がインキを自動で調合します。小ロットの媒体を刷る場合は、そういうわけにもいきません。当社の職人はキャリアがあります。たとえば、(棚に並べてある)缶のふたにつけているのは、すべて特色。印刷したての状態と、乾いてからとでは色が変わるので、変化の具合を予測しながらつくっていくんです。白い紙に刷る場合と、色紙に刷った場合でも変わります。見た目にはどす黒いインキでも、刷ると紺色だったりするんですよね。だいぶキャリアを積まないと、調合した時の色の推測はむずかしい。何色と何色を混ぜるか、判断するのも職人しだい。腕のいい職人が引退すると、必然的にオンデマンドに切り替えていかなければならないでしょうね。

●本当にいろんな印刷機械があるんですね。

横幅1370、長さは巻き取りなので何十mでも可能、という大型看板の印刷に適した機械もあります。太陽光や雨風から印刷面を守るために、屋外で使う看板にはUVカット・ラミネート加工がなされています。カット機能もついているので、カッティングシートや変形ステッカーも作成できます。インクの吹出口を鉛筆にすれば、看板の下絵を描くことも可能。材料をテント生地に替えれば横断幕や懸垂幕もつくれます。当社はレーザー機も導入していて、ゴム印や名札、木材などを加工しています。木を切り落とすこともでき、どのくらい彫るかの調整も可能。デザインから一貫して制作していますので、ぜひご利用ください。

●お客さまは、太子町近辺の方が多いのですか。

そうですね。当社は姫路方面には進出せず、太子町から見て西や北にあたる西播磨全域が主な営業エリアです。

 

●やりがいを感じるのは、どんな時ですか。

それはもう、喜んでいただいた瞬間です。すばやく対応することができたり、お望みのとおりに形にすることができた時。会社を大きくしたいという想いもありますが、急に規模を大きくすると実体が伴わなくなってしまうので、まずは従業員と自分の家族の生計を立てていくことが重要かなぁと。お客さまのご要望に応えるために、徐々に拡大していけたらいいなと思っています。確実に、コツコツと。

●今後の課題を、お聞かせください。

最近は、印刷会社が企画デザイン会社に切り替えるパターンが多く、そういう会社からの下請け業務が増えてきました。対価をちゃんといただける時代ならいいのですが、「早くて安い」が普通になっていて、なかなか難しいんですよね。太子町には印刷会社が5~6社ありますが、UV印刷を扱っているのは、今のところ当社だけ。UV印刷を、当社の4つめの営業基盤にしたいと願っているところです。UV印刷の評判は、おかげさまでとてもいいので…今後は、いかに契約に結びつけていくかが課題です。

 

ありがとうございました!

 

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有限会社中村工芸

住所:〒671-1511 兵庫県揖保郡太子町松ヶ下182-1

Tel:079-276-1628

Fax:079-276-0642

Mail:n-kougei-717@cronos.ocn.ne.jp

営業時間:8:30~18:30

定休日:日・祝日、夏季・冬季休暇

  

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